ゲッサン201007

○ BULLET ARMORS
一月号の読切を焼きなおして連載。
その時は正直微妙だとレビューしましたが、さすがに練り直してきました。

例えば、機械に意思を持たせたら何が出来るかが明示されてないから、ビーコンの凄さやワクワク感というのが一切出てません。
(中略)
まぁ漫画内の表現の仕方を見ると機械が意思を持つんじゃなくて、機械に意思を「伝える」が正しいような気もしますけどね。

ワクワク感は主人公のイオンがビーコンの話を聞いてワクワクしてる表情を何度も出すことで表し、バレットの意思は手の動きで表現。
批判した箇所はきっちり修正されてます。このブログ見たんとちゃうかと思うくらいw


基本的には王道の熱血冒険漫画にするんでしょうから、最も大切な点は「護るべきものは何か?」を提示することでしょう。
後は溜めですかね。カタルシスを得るための溜めをどれだけ作れるか。
絵に関してはまぁ若いですし、これから伸びるでしょう。


細かい点を指摘すると、バレットは今の所親指立てるのと、握手するのと2つしか意思は表現されてませんが、
指だけである程度表現は出せると思うので、この辺りは工夫して欲しいですね。
いじけてる時は人差し指で地面に円を描いたり、OKサインだったり、Fuckサインだったり。
言葉や顔の表情で意思を表現できないのを逆にキャラクターの良さへと繋げることが出来れば、漫画の質の底上げになると思います。


○ アサギロ
面白いんですけど、地味ですわなぁ。
インターバルにちゃんとキャラの特徴を出してる辺りはいいんですけれども。
まぁ土方が剣持ったら変わってくるでしょう。


とある飛空士への追憶
相変わらず良いです。
そしてようやくカラーがこの人らしい、水彩気味の色使い。
ただ、さすがにこれはどうかと思いますねw
とある飛空士への追憶ゲッサン2010年7月号 p278 原作 犬村小六 イラスト原案 森沢晴行 作画 小川麻衣子

アゴのラインがないので、どこのピザですかとw
まぁ重箱の隅しか突かない時は内容的には問題ないからなんですけれども。


アオイホノオ
今回は地味でしたが、それでも面白いすなー。
最近はそうでもないみたいですが、昔は教習所の教官変な人多かったです。確かに。


まねこい
やっぱりこの人は複数のキャラ出しつつコミュニティを描いてなんぼだと思いました。
まぁ『あすかショー』はその手法ではなく、ストレートなギャグ漫画でなおかつ結構面白いんですけれども。
『あすかショー』は最初からいい出来でしたが、『まねこい』は最近調子が上向きのようで、これからに期待。


FULL SWING
ノリが完璧にケータイ小説ですな。
まぁこれはこれでアリではないかと。個人的な好みからは外れますけれども。


ここが噂のエル・パラシオ
お色気混ぜつつ各キャラの再描写。
部屋の様子でキャラクターを、というのはベタですが悪くないですね。
色気もギャグも無理なく出せてますし、いわゆるインターバル回は手堅いですな。
まぁエルパラの課題は熱血というかレスリングの描写なので。
熱血が厳しいならギャグ大目という手もありますが、せっかく女子プロの漫画だし熱血で勝負して欲しいです。


マコトの王者
特に書くことないですね。相変わらず面白いです。


リンドバーグ
相変わらず作画のクオリティが半端ないです。
ただ、コマ割り、スピード感など作画面ではだいぶ修正されてきましたが、基本的にこの作者は視野狭窄に嵌りがちなように見えますので、
そこは担当さんが何とか頑張って欲しいところ。
足らない点はストーリー面、全体の状況説明、決め台詞、いかに熱血を表現するか、でしょうか。
例えば「勝たなければプラモを奪われる」という状況はあるのにも関わらず、それがどれだけ辛いのか、絵では表現されてないんですよね。
ドナドナされるような描写があればその感じも出るんでしょうけれども。


月の蛇
どうも安定しませんなぁ。今回は微妙でした。
ストーリーが甘っちょろいですし、格闘シーンも微妙。
せめて隊長の信が剣の捌き方を教え、最後のシーンでその教えられた通りに捌いて敵を倒すとか、
何かしらの伏線を仕込めば多少マシになったんでしょうけれども。
もしくは、剣の上達する過程を描くとか。


1話でどれだけ内容を詰め込めるかという問題なのかもしれませんが、信と優の友情を表現するのが会話の1シーンなのが一番の問題ですね。
いかに大切な友人かを表現するには「関係の履歴」がベストだと思いますが、(異論は認めます)
信と優が打ち解けていく過程を1p6コマくらいで表現すればもう少しマシになってたかもしれません。
はじめてのあく週刊少年サンデー2009年37号 p362 藤木俊

こんな感じで。