銀塩少年 #11-12



銀塩少年

銀塩少年 - shot12

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

写真賞を受賞したマタタキの写真の展示会が行われることに。だがその時マタタキとミライは…!?

posted with EmbedSunday on 2010-04-09

いやー、やっぱり面白いですなぁ。
前にも書きましたが『タッコク!!!』『M・S DOLLS』『銀塩少年』は本誌掲載でもいいと思うんですよ。
いや、以前はあえて『銀塩少年』を外してましたが、絵のクオリティが昔に比べてかなり上がってるので本誌でも問題ないんじゃないかと。
内容的には十分ですしね。あくまで個人的な見地ですけれども。


まずは#11
いつものように重箱の隅から。
銀塩少年』 #11 p17 後藤隼平

個人的にこのシーンで気に入らないのが2点。
カメラ屋の反応と、おじ様の描き方です。


カメラ業界はそこそこ規模があり、意外と知られてませんがカメラ雑誌も結構な部数を誇っています。
(月刊カメラマンが約20万、日本カメラが約15万、アサヒカメラ約5万、等)
アサヒカメラに小さくではありますが記事になったように、この漫画はそれらの層を取り込める可能性を持っています。(僅かでしょうけど)
なのにも関わらず、そのような人に気を悪くするようなこの描写はちょっと問題あるかなぁと。
というか、マニアックなカメラ扱う業者もいるでしょうし(それを出して修理されたら話が別の方向に向かうので出せませんが)
それでなくても、たいていはカメラが好きな人達ですから少なくとも一人は好意的な反応を出すべきだったのではないかと。
ページ数の問題もあるので難しいのかもしれませんが、例えば冷たくあしらわれる店を二つにし、新見さんがかんしゃく起こした後に
3店目では「T4か。懐かしいなぁ。残念だけどウチではもう扱ってないんだ」的な反応にするとか。
修理にものすごくお金が掛かるなら、金銭的に無理だと諦めるという展開でもいいですし。


2つ目は以前も少し触れましたがおじ様の描き方。
おじ様評論家(自称)の斎藤千和さんの発言を引用すると、

「この方の絵ね、すごい上手だけど、何かあんまり年上に感じないのは、シワがないの。おじ様があるべき所にシワがないんですよねー。
目頭の所から出てるシワなの、おじ様はね。目尻にシワを書きがちですけど、それはおば様なの
おじ様はね、目頭の涙袋のシワなんです。」
週刊うらGおファンタジー 2009-06-19放送分(37回)27:00〜

コレで本当にらしくなるかどうかは不明ですが、試す価値はあると思いますね。
特にストーリー上必要だけど好んで描く訳でもない記号のキャラはどの漫画家さんも苦手になる傾向にあると思うので。
父親のキャラも若干若いかなーという印象。
これも参考になるか分かりませんが、うらGおwikiおじさま関係の項目が秀逸です。


内容に関しては、上手いですねーとしか。
コメディ的な部分はまぁ悪くないかなといった所ですが(あんまりギャグに走られても困りますし)
このシーンはいいですね。
銀塩少年』 #11 p27

NTRな方向にシフトして読者をハラハラさせてる漫画ですが、こうやってちゃんとフラグはまだ残ってるよ?と描写してる辺り。
私自身は後藤先生が小学館の謝恩会で『4946』の東先生とNTR談義をしたことや、
以前NTRについて書いた記事を読んだということなので、その辺りは心配してまんけども。


#12
まぁコレに尽きるでしょうねぇ。
銀塩少年』 #12 p30

正直、「どうすんだよこれwww」な展開なので基本的には何とも言えませんなw
それでもあえて述べるなら、幼馴染の二人が遠距離になってというパターンは以前ミライがフランスに行ったのと同じ展開なのが少し気がかりです。
スペイン編で何かしらのアイデアがあるのならそれでもいいのかな、とも思いますけれども。


銀塩少年』 #12 p11

忘れないうちに書いておきますが、例の血を流して倒れてる写真は死を予言してるもの、という風に作中で描写されてますが、
あれはミスリードの可能性があります。
重症ではあるでしょうが、必ずしもああいった状況に陥ったら死ぬとは限らないので。
さすがに「血に見えるのが実はケチャップでした、てへっ☆」とかだと暴れますけどね


個人的にはNTR展開よりも、『君が望む永遠』(PC18禁ゲーム)と被る(男女逆バージョン)可能性の方を心配してますね。
重病になって云々という。
あのゲーム自体は非常に面白いゲームでしたが...