銀塩少年 #10

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銀塩少年

銀塩少年 - shot10

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

夏休みも終わり新学期が始まった。でもそこにはマタタキの姿はなく…!?

posted with EmbedSunday on 2010-01-13


サンデー超へ昇格するのは既報通りですが、3月号の表紙+巻頭なんですね。
売り上げからある程度予想できましたが、編集部的にも銀塩>MSということなんでしょうか。
恐らく4月にはMSが表紙+巻頭になるってことなんでしょうきっと。
個人的には超の連載陣に混じっても『タッコク!!!』『MS』『4946』といい勝負できると思うので、まずは超の柱の一つになって欲しいところ。


これも既報ですが、ワールドホビーフェアの1/24(日)東京会場でサイン会があります。
申し込み方法は週刊少年サンデー6号のワールドホビーフェアのページ参照。


ということで中身。いつもの如く批判的に書く箇所から。


銀塩少年』 #10 p29 後藤隼平

#1でも批判しましたが、この写真みてすぐ「未来の写真」と判断するのは電波だとしか思えませんw
フツーの感覚からすると「これ合成写真か?」と思うんですけどねぇ。


せっかくヒロインの名前がミライなんですから、
例えば鷹村さんが「それはマタタキが撮った未来写真!」と叫んで、その後「いや、ミライちゃんの写真ってことだ」とあわてて訂正し、
幸田(テニス)が
「君はウソを付いてるね。君はミライちゃんのことを呼び捨てで呼んでないのに、さっきこの写真を未来写真だと言ったのは何故だ?」
「僕が写ってる写真のことを幸田写真なんて呼ばないだろ?」
「だとするとこれは未来を写した写真なのか?」
「にわかには信じがたいが、そう言われると納得する写真がいっぱいあるな。君が喋らないなら勝手に調べさせてもらうだけだけど…。」
的な発言をする、とか。


ただ、スレみた感じではここに引っかかってる人いないっぽいので、拘ってるの私だけかもしれませんけどね。
どこまでをフィクションとして受け入れられるか?というのは人それぞれですし。
例えば、『図書館戦争』で図書館に軍隊がいるという設定は、現実離れして受け入れられないと言って読むの辞めた人もいたくらいですからねw


とまぁ、批判するような点は相変わらず重箱の隅なんですよね。
以下ほぼべた誉め。


銀塩少年』 #10 p3-4


以前『M・S DOLLS』の記事

個人的には同じシチュエーションでバトルした方がいいんじゃないかとは思います。
そうすればキャラの個性がより鮮明になりそうですし、どちらがより萌えるかというのも伝わり易いように思います。

と書いたり、
『ハレルヤ オーバードライブ!』の記事

違うキャラで似たような経路を辿って、キャラが受けた印象の違いで個性を表現するという演出は大好きなんですが

と書いたのと似たような路線です。
キャラクターを表現する方法はいくつかありますが、同じシチュエーションで、キャラの違いを行動の差によって表現するというのは
基本だと思いますね。
昔ドッキリで同じ仕掛けで何人かひっかけるってのがありましたが、人によって違った対応をしたりして個性出てたと思いませんか?


銀塩少年』 #10 p22

ちっちゃい頃のマタタキの方が男らしいってのはどういう事だw とか思いつつ、決まってますなー。
今回は過去のお話でマタタキとミライの絆を描写。
今思いついたんですけど、ミライからみてマタタキは愛、幸田(テニス)は恋、ってことなんでしょうかね?


銀塩少年』 #10 p24

写真賞に対する意識の微妙なすれ違い。
師匠の畑先生は誤解を元に話を転がすという手法を好んで使いますが、これもそんな感じの表現ですね。
しかもより洗練されてる感じ。これ気づかなかった人結構いるんじゃないですかね?


どうすれ違ってるのか一応説明すると
銀塩少年』 #6 p29

そもそもマタタキは賞を取ることによって告白する勇気を得ようとしてた訳ですが、
今回の回想シーンを参照すると、以前のこのシーンが全く違った文脈になります。
銀塩少年』 #6 p31-32


いやー素晴らしい。
初めからこういう展開にするつもりで描いてたのか、後付なのかは分かりませんけれども。


連載が続くという見通しが立ったからという理由からなのか、連載当初の一話一話必死に繋ぐという印象から
長期的視点に立った伏線などの構成がなされていて、最近は面白さが増してきてると思います。
初めの方は青田買い的なつもりで記事を書いてましたが、今は『神セカ』同様いかに面白いかを説明する為に記事を書いてますしね。
次回も楽しみです。