ゲッサン201001

今月は評価つけます。いつもの如くハレルヤは明日別記事で。


アオイホノオ 信長 ハレルヤ エルパラ リンドバーグ マコト
○アサギロ


信長協奏曲
「修学旅行 in 京都」の時点でやられた感が。
スケールが概ね小さいのがサンデーの欠点ではあるのですが、スケールが大きな話を小さく表現するのはそれなりに意味があることだと思います。
この漫画はもっと評価されるべき。


QあんどA
スルー。


まねこい
イヤホンだけは面白かったです。まぁ私向きの漫画じゃないので基本スルーですけども。


○アサギロ
盛り上がる場面は無かったので◎にはしませんでしたが、何だかんだ言って面白いです。
次号山岡と沖田の対決でしょうから、また盛り上がるんじゃないかなぁ。


アオイホノオ
ノってる時の島本和彦作品は無敵だと思うんですよ。それが1話から続いてる。
個人的にはゲッサンの中で一番の地位は揺るぎません。
増長と絶望のジェットコースターは読んでて本当に気持ちがいいです。


Walts
こちらもスルー。私向きじゃないですから。ちら見した感じでは魔王好きには支持されそうではあります。


イボンヌと遊ぼう!
無理に笑いを取りにいかずまったり系に。悪くはないと思います。
パクリじゃなければねw
前回のSKET DANCEパクリ疑惑ですが、確認しましたけど黒に近いグレーですな...


よしとおさま!
コミックナタリーでの記事を読みましたが...

ゲッサンが創刊するという話を編集部の市原さんからお聞きして。まず最初に市原さんとお話したときに、「君がマンガを描くリビドーはなんだ」って聞かれて、うまく答えられなくて。いきなり「リビドー」なんて聞かれても、答えられないじゃないですか。


──「お前がマンガを描く理由は?」ってことだと思うんですが、ずいぶん核心に切り込む質問ですよね。


それで言葉に詰まってしまって、その場しのぎで「私BLが好きなんですよ」って言ったんですが、驚かれて。「しまった、間違えた! 市原さんが聞きたい答えじゃなかったな」と思ったんですけど、そしたら「あ、いいよ、BLでいいんだよ」って(笑)。もちろん私も少年誌でBLやろうとは思ってません。それでも市原さんが「いいよ」って肯定してくれたので、どんどん自分の好き勝手に、面白いと思った企画を思い付くまま出すことができたんです。突拍子もないような企画を出しても尊重してくれたので、私ももうちょっとがんばろうと思えた。だから「よしとおさま!」は私の中で、一種のリハビリというか。この先マンガを描き続けていけるのか、というのをこのマンガに賭けてる、というのはあります。
ヒロイン不在の少年誌連載「よしとおさま!」を作者が語る

やっぱりBLのつもりで描いてたのかw
個人的にはBLでも構わないとは思うんですけどね。問題は面白さに繋がるかどうかであって。
前々から書いてますが「チチとメイド服と筋肉を削ぎ落とした『仮面のメイドガイ』」なんですよね。
例えば『ここはグリーンウッド』は完璧なBLでしたが、比較的男性からの支持もありました(たぶん)

ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)

ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)

これも前に書きましたが、如月瞬的な女男キャラ、もしくは逆のキャラを入れるとか、
ジャンプ的な男の友情を描いてそれをBL的立場の人もニヤニヤできる作品に仕立てないと。
一応、そうなるように努力してるのは見受けられるのですが、面白さにまで繋がってないのが現状でしょう。
リハビリから復帰まではまだ時間が掛かりそうです。
創刊号のふろくは最高に面白かったのにねぇ。


とある飛行士への追憶
さすがに空戦になると厳しいですなぁ。同じ雑誌に『リンドバーグ』が載ってるだけに。
アングルのマズさは新人だけにある程度目を瞑る必要はあると思います。
「女性だから」と言うと女性蔑視に思われるかもしれませんが、実際女性は空間想像力はどうしても劣りますしね。
その代わり男性は色彩感覚では女性に叶わないのですけれども。


ただ、迫力を出したいこのシーンを他のコマと同じように描いては欲しくなかったですね。
『とある飛行士への追憶』 #4 ゲッサン2010年1月号 p282-283 原作:犬村小六 作画:小川麻衣子
一般的にはどうか分かりませんが、私はこのシーンだけでもちゃんと書き込んでくれてたら妥協するんですけれども。
漫画全部を必死に書き込もうとすると無理が出ますから、いかにメリハリを付けて重要なシーンに時間をつぎ込むか、ですかねぇ。


◎ハレルヤ オーバードライブ!
明日に別記事で。


ここが噂のエル・パラシオ
懸念されるのは地味なところ。
いつかお担当回を次にやるでしょうから、その後どうするか。
もちろんこのままでも今回のクオリティが維持できればそこそこやれるでしょうけど、何かしらの目標を立てて熱血の要素も入れて欲しいところ。
ってのは前にも書いたか。例えば別の団体と対抗戦するとかね。
もしそのような展開になったとしても、あくまで基本ラインはエルパラの女性キャラの個性をどう生かすかを最優先にすべきだとは思います。


とは言え、色気もギャグも入れつつ、格闘シーンもちゃんと入ってる。何よりキャラの個性がちゃんと描けてるのが素晴らしい。
今回に関しては文句なし。
このクオリティを最低ラインとしてさらに面白い漫画にしてほしいと思いますね。
連載当初、「ゲッサンの軸になるかも」という期待をしてましたが、そうなりそうな気配です。


リンドバーグ
相変わらず半端ないクオリティ。
こちらもコミックナタリーに記事が載ってますが、夏目義徳先生に「すごい。参考になります。」と言わしめるほど。
この漫画も、もっと評価されるべきですね。


マコトの王者
相変わらず青い方は面白かったです。
今回は珍しく赤い方も面白かったですが、子供の顔がデカすぎなのは相変わらずというw
アンケートとかで誰も指摘しないんですかね?
マコトの王者ゲッサン2009年1月号 p406 福井あしび

まぁ何にせよ、天堂抜きだと微妙な漫画なのかもしれません。その辺りが課題でしょうか。


BULLET ARMer
森茶先生3回目の読切。もしかして大学卒業までこのペースで読切描かせるつもりなんでしょうかね?
絵は確実に良くなってると思います。やっぱ若いと伸びるの早いんですかね。
前作では一番問題だったリズムの悪さについても良化してます。


ただ、それでも前回よりは面白くないですな(苦笑)
ここが漫画の難しいところ。
『BULLET ARMer』 ゲッサン2009年1月号 p452 森茶

例えば、機械に意思を持たせたら何が出来るかが明示されてないから、ビーコンの凄さやワクワク感というのが一切出てません。
印象としてはアニメのシーンのような感じでパパっと思いついた情景を絵にしただけ、という感じです。
ネーム書いた後にどの部分がどう面白いと感じてるのかを一度考え、それが表現されているか?を検証する必要があるのかもしれません。
まぁ漫画内の表現の仕方を見ると機械が意思を持つんじゃなくて、機械に意思を「伝える」が正しいような気もしますけどね。


設定も何だか『うえきの法則』や『アーティストアクロ』であったような感じでその点も微妙。
コマ割りはパクっても何ら問題ないですから、椎名高志先生のを参考にすればいいじゃないかな?と思います。


いつかおまえとジルバを
悪くはないですけど、この女の子ウケるんですかね?
もうちょっと可愛く描けると思うんですけども。


権力の犬ポリスワン!
特にギャグマンガは趣味が分かれるでしょうから、客観的な評価は難しいです。
私に言えることは、趣味じゃないのでスルーということだけです。


忍びの国
楽神王
ザ!!ビーチスターズ

ずっとスルーしてるので、明日にでも通して読んで3つまとめて記事にしようかと思います。


No.1海堂
試合形式になってるのはいいんですが、悪い時の島本先生並に空回りしてますなー。
島本先生の良い時と悪い時を比べてどう違ってるのかを考察すれば何か光が見えてくるかもしれません。
私はどうすれば1回目のような勢いになるのかはちょっと分かりかねますね...
むしろ『タッコク!!!』を参考にした方がいいのかしら。


月の蛇
毎回○はつけてたんですが、今回評価下げました。
どうも地味。穆弘が出てる辺りは面白かったんですけどね。
水滸伝と銘打ってる割にはだんだんチンピラと小競り合いしてるような印象になってきました。
戦略的な面か、妖術のようなド派手な演出とかありゃいいんですけれども。
計略に優れるとされるお人のやることが美人局で毒を盛る、ですからなぁ。それも期待薄かも。
何にせよ、作家さんのポテンシャルはあると思うので、強く見せるにはどうすればいいか?をもう一度洗いなおして欲しいです。