クラブサンデー 新人王決定戦 総括
ということで『つりらば』が第一回優勝となりました。
まぁ、一番サンデーらしいと言えるかもしれませんな。投票方法もこの作品にプラスに働いたと思います。
特に色気の部分は他の作品はあまり無いですしね。その辺りで差が出たのでしょう。
以前から述べてることですが、マイナー誌なり青年誌なら偏ったマニアックな作品のほうが色があって良いのですが、
メジャー誌ならある程度多様性を念頭に置いたバランスの良い作品の方が支持を受け易いんだと思います。
その点、『つりらば』はラブ+コメ+お色気と3つのジャンル抑えてる訳ですから強いですわ。
クラサン新人王で頭取ろうとするなら、なるべく幅広いジャンルを抑えた漫画の構成をする必要が出てくるかもしれません。
もちろん、作品の質を上げるのが条件ですが。
勝手な想像ですが、本誌連載してる作品でも『金剛番長』『いつわり』『アクロ』『DD』とかをこのレースに放り込んでも
勝ちあがれないんじゃないかなw
逆に『はじあく』は勝ち残れそうですが。あれもラブコメ+お色気の要素ありますしね。
作品についてはこのくらいにして、今回の考察自体の総括を。
正直、あまりやってて楽しくはありませんでした。というか苦痛?
きつかったのは、『つりらば』のように完成されてて突っ込むところがほとんどない作品と
『ポーターズ』のようにどこを直すとかそういうレベルではない作品がキツかったです。
基本的なところで問題のある作品は、逆に批判がし易いので書きやすかったですね。
心がけていたのは以下の点。
・どうすれば良くなるのかを念頭に批判する
たとえその作品が面白くないと感じたとして、どの点に問題があるのか?をなるべく丁寧に述べることを心がけました。
面白くないと言わない方が無難ですが、是々非々をモットーにしているブログですし、悪い点は悪いとはっきり書こうと。
ただし、これも問題がなくもないです。
作者が読む可能性が高いとは言え、作者以外の人が読むことの方が多いでしょう。
一番勉強として身につくのは「自分で考えて」分かった時であって、答えを教えられた時じゃないんですよね。
「面白くない」だけでは単に作者がへこむだけなので、どうダメなのか納得していただける形で書いたつもりですが、
作者が読まれることが前提で、かつ作者が育って欲しいと願うのならば、どこがどうダメかはあくまでヒント程度に抑えるべきなんですよ。
・読み物としてそれなりに面白くする
全くできませんでしたね...
作品に対して多様性を考慮に入れて幅広く受け入れられるようにするべきとか書いてるにも関わらず、
その記事自体が多様性を考慮に入れてないというのはいかがなもんかと。
深沢さんみたく、読んでて笑えるような記事書こうと思ってブログ書き始めたはずなのにね!
まぁこの辺りは今後の課題ということで。