クラブサンデー 新人王決定戦 第1週前編
今更感漂いまくりですが、書き残している1週目を。
★☆☆☆☆
一応ギャグ漫画らしいですが、笑える箇所がひとつもなかったですね...
『ハナクソプリンセス』のような不条理ギャグって訳でもないですし、単に面白くないと判断しました。
『NOBUNAGA』 p22 松本勇祐
せめてホトトギスをもじってくれたら...いやあえてそれを外してるから面白い...のか? 個人的にはクスリとも来ませんでしたが。
突っ込み入れるだけではダメだってことですわ。
「孤独と思うな 孤高と思え」がちょい熱いかなーと思った程度。
格闘シーンも迫力あるものではありませんし。
★★☆☆☆
絵が微妙な分評価下げました。チワワだけは可愛いんですけどね。
内容的には星3つくらい。設定自体は個人的に好きなんですけど、ストーリー展開がもう一つの印象。
起承転結は付いてるんですけど、メリハリに欠けてるという表現でいいのかしら。
惜しいのが、ギャグになりそうな箇所も構成でイマイチ笑いにつながりにくくなってる点。
『うちのチワワ』 p11 黒葉星図
折角遠近感が分からないような描写でミスディレクションを起こしてるのに、すぐ下のコマでは効果半減。
無理してでも上のコマと中段のコマを別ページに、できればページめくった後に描けば良かったと思うのですが。
『うちのチワワ』 p15 黒葉星図
このコマに象徴されますが、間の取り方がまだまだです。
「見て分からないの?」「わからん」で一つ間を置いて、読者に一旦想像させてから
「世界名作劇場ごっこ」
「………」
「やっぱりわからん」
くらいの間を置かないと。ページ変わるように構成すればもっと良いですが、この場合はそこまでしなくてもいいでしょう。
確かに、読み切りで少ないページ数のなかでやりくりするのは難しいのかもしれませんが。
『ハヤテのごとく!』 7巻 p54 畑健二郎
同じリズムのがパッと思いつかなかったのでこの引用で。
間があるのとないのとでは全然印象が違うと思いませんか?
★★★★☆
手堅いというか無難というか。
それほどストーリーにインパクトがある感じではないので星4つに抑えましたが、完成度は高いです。
間も取れてますし、ギャグも結構面白いです。
『つりらば』 p8 田口ケンジ
つり橋効果を軸に使ってるので話も分かり易いですし、オチへの伏線が欲しかったなーと若干思いますが構成自体は及第点。
絵もイマドキでベタではありますが上手いですわ。
作者ブログ見たらもっと上手そうに見えるんですけどね。
この作品でトップとれるかどうかは怪しいと思いますが、超なりゲッサンなりクラサンなり、どっかで連載させた方がいいと思いますね。
★★★★☆
普通の人から見ると評価高めなのかもしれませんがね。
崩した絵は今のままでいいと思いますが、画力は上げる必要あるでしょう。
ただし構成は良いと思います。テンポもありますし、コマ割も工夫されてます。
説明する箇所はもうちょっとネーム減らせたらとは思いますけど。
もしくは『銀魂』のように、要点となるところ以外読み飛ばしても構わないよう工夫するとか。
点付けるだけで強調するだけでは弱いです。全体を見てパッとここさえ読んだら話が通じるくらいの構成をしてくれれば。
若干ハードル高めな要求かもしれませんが、個人的にはそのくらいのポテンシャルは感じるということです。
★★★☆☆
4週目の『幸子』とのダブルノミネート。
どっちも落とすには惜しい漫画家さんですが、こっちの作品は若干微妙なのでまぁ仕方ないのかもしれません。
『幸子』よりかなり落ちるのは、間の取り方と、ヒロインキャラのインパクトの違いですね。
ストーリーが一本調子なのと、迫ってくる感がないので若干迫力不足なのは『幸子』同様です。