クラブサンデー 新人王決定戦 第1週前編

今更感漂いまくりですが、書き残している1週目を。




NOBUNAGA

NOBUNAGA

松本勇祐
(C)Yuusuke Matumoto/Shogakukan 2009

学園に転校してきた、柴田カツイエ。だが転校生は彼だけではなかった。その名は織田ノブナガ!! あの戦国武将を彷彿とさせる、若き獅子が学園に嵐を巻き起こす。愛と勇気と爆笑の学園覇王伝26P

posted with EmbedSunday on 2009-08-25

★☆☆☆☆
一応ギャグ漫画らしいですが、笑える箇所がひとつもなかったですね...
『ハナクソプリンセス』のような不条理ギャグって訳でもないですし、単に面白くないと判断しました。
『NOBUNAGA』 p22 松本勇祐

せめてホトトギスをもじってくれたら...いやあえてそれを外してるから面白い...のか? 個人的にはクスリとも来ませんでしたが。
突っ込み入れるだけではダメだってことですわ。
「孤独と思うな 孤高と思え」がちょい熱いかなーと思った程度。
格闘シーンも迫力あるものではありませんし。




うちのチワワ

うちのチワワ

黒葉星図
(C)Kuroba Seizu/Shogakukan 2009

女子高生・砂子が誕生日にプレゼントされたのは、めっさ可愛い子犬の“チワワ”!! さっそく「大五郎」と名付けてめっさ可愛がるが、その大五郎に“ある異変”が発生!! 平和なご町内と、ちょっとヌケてる砂子の身に、あまりにも過酷な運命の波が押し寄せようとしている…!! 新進気鋭?の女流作家が肩の力を抜いて描いたチワワコメディーが今、世界に発信されちゃうのだ!!

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★★☆☆☆
絵が微妙な分評価下げました。チワワだけは可愛いんですけどね。
内容的には星3つくらい。設定自体は個人的に好きなんですけど、ストーリー展開がもう一つの印象。
起承転結は付いてるんですけど、メリハリに欠けてるという表現でいいのかしら。


惜しいのが、ギャグになりそうな箇所も構成でイマイチ笑いにつながりにくくなってる点。
『うちのチワワ』 p11 黒葉星図

折角遠近感が分からないような描写でミスディレクションを起こしてるのに、すぐ下のコマでは効果半減。
無理してでも上のコマと中段のコマを別ページに、できればページめくった後に描けば良かったと思うのですが。
『うちのチワワ』 p15 黒葉星図

このコマに象徴されますが、間の取り方がまだまだです。
「見て分からないの?」「わからん」で一つ間を置いて、読者に一旦想像させてから
世界名作劇場ごっこ
「………」
「やっぱりわからん」
くらいの間を置かないと。ページ変わるように構成すればもっと良いですが、この場合はそこまでしなくてもいいでしょう。
確かに、読み切りで少ないページ数のなかでやりくりするのは難しいのかもしれませんが。


ハヤテのごとく!』 7巻 p54 畑健二郎

同じリズムのがパッと思いつかなかったのでこの引用で。
間があるのとないのとでは全然印象が違うと思いませんか?




つりらば

つりらば

田口ケンジ
(C)Kenji Taguchi/Shogakukan2009

神社の跡取り息子の執行架月は、妖弧に代々「女にモテない呪い」をかけられていた。その呪いを打ち破るべく、架月はあるアイデアを思いつき…? 期待の俊英が描く崖っぷち恋愛コメディー読切!!

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★★★★☆
手堅いというか無難というか。
それほどストーリーにインパクトがある感じではないので星4つに抑えましたが、完成度は高いです。
間も取れてますし、ギャグも結構面白いです。
『つりらば』 p8 田口ケンジ

つり橋効果を軸に使ってるので話も分かり易いですし、オチへの伏線が欲しかったなーと若干思いますが構成自体は及第点。
絵もイマドキでベタではありますが上手いですわ。
作者ブログ見たらもっと上手そうに見えるんですけどね。
この作品でトップとれるかどうかは怪しいと思いますが、超なりゲッサンなりクラサンなり、どっかで連載させた方がいいと思いますね。




とうとう

とうとう

浦山慎也
(C)Sinya Urayama/Shogakukan 2009

清水茜が部屋を片付けていると、古い刀が出てきた。ホコリくさいから捨てようとするが、突然窓から入ってきた“刀管理局の東桐院透也”と名乗る男が、「刀を捨てるな」と茜を一喝。おまけに、茜の意思も都合も無視して、持ち主として刀を登録しなさいと強要。もうなんだかわかんない展開で、血湧き肉躍っちゃうチャンバラ活劇!特別読切32P!!

posted with EmbedSunday on 2009-08-25

★★★★☆
普通の人から見ると評価高めなのかもしれませんがね。
崩した絵は今のままでいいと思いますが、画力は上げる必要あるでしょう。
ただし構成は良いと思います。テンポもありますし、コマ割も工夫されてます。
説明する箇所はもうちょっとネーム減らせたらとは思いますけど。
もしくは『銀魂』のように、要点となるところ以外読み飛ばしても構わないよう工夫するとか。
点付けるだけで強調するだけでは弱いです。全体を見てパッとここさえ読んだら話が通じるくらいの構成をしてくれれば。
若干ハードル高めな要求かもしれませんが、個人的にはそのくらいのポテンシャルは感じるということです。




ドクロな君と!

ドクロな君と!

空詠大智
(C)Daichi Sorayomi/Shogakukan 2009

死者を蘇らせることができたら… 医術を極めた主人公ハルは最愛の彼女セレナをこの世に復活させることに成功! がしか〜し、その姿・カタチは骨骨の不完全体! 顔とかマジ怖い。でもね、愛すよ! だって、中身は最愛の君だから!

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★★★☆☆
4週目の『幸子』とのダブルノミネート。
どっちも落とすには惜しい漫画家さんですが、こっちの作品は若干微妙なのでまぁ仕方ないのかもしれません。
『幸子』よりかなり落ちるのは、間の取り方と、ヒロインキャラのインパクトの違いですね。
ストーリーが一本調子なのと、迫ってくる感がないので若干迫力不足なのは『幸子』同様です。