FLAG.56

書こうと思ってたことはもうさんに先に書かれて、残りのうち一つLC姉もコメントに書かれちったので、
開き直って被るの承知で書きますわw


いずれ描く必要がある地獄の状況が描かれました。で、「10年前の駆け魂大脱走」という新たな設定が。
『アルバトロス』で使えなかった設定をリベンジで使おうという事なのでしょうか。
1巻の2p目で「地獄も末だな…掃除係が駆け魂隊とは…」というドクロウ室長のセリフがあるだけに、
これが初期設定であることは間違いなさそうです。
そして、地獄の舞台描写がふんだんと。
和洋折衷(和というより中?)の建物でしたが、この辺りはいずれblogで説明がある、よね?
洋風が新悪魔の建物とかなんでしょうか。


悪魔、全員女性ですね...
「旧悪魔の遺物」というセリフもあるので、悪魔は全員女性だという設定なんでしょうか。
じゃぁ、男は...?天使が男か、人間と交わるかのどっちかなんでしょうか。



地獄界でのコミュニティ描写。
男性は割りと一人でも平気ですが、女性はほぼ集団を組みますから、こういう描写は大切。
人との接触を絶っていた月夜、部員1人の楠以外はこの辺り徹底してますね。
(楠は単行本の4コマで触れてますが)
前回画像アップし損ねましたが、100点取ってるかのんがスタッフに自慢している描写も密かに素晴らしいと思いましたね。


さらには色々な伏線の回収。
「知らなくてもそれなりに面白いけど、知っていればより楽しめる。」パターンです。

悪魔が悪魔を封印して、新しい悪魔社会を作った・・・僕らが知っているような地獄はもはや前時代の遺物で、悪魔たちは理性的な社会に暮らしている・・・というのがハクアの説明です。明治維新みたいなことでも起こったんですかね。エルシイやハクアがどうにも悪魔っぽくないのは、彼女たちが過去から断絶した「新悪魔」だからなんですね。そして、「駆け魂」は、封印された「古の悪魔(旧悪魔とでも呼びましょうか)」の成れの果て、という訳です。


そもそも地獄というのは、死んだ人間の魂が行き着く場所でしかなく(冥界)、悪魔的な概念は後から発生した訳でして。そういう意味では「新悪魔」や「新しい地獄」というのは、先祖がえり的なものを感じますね。


なぜ地獄が悪魔的なものになったかというと、このお話においては、冒頭のナレーションであったように人間の「悪のエネルギー」を利用するためです。人間界と一緒で、地獄もエネルギー問題を抱えていてるんですねぇ。それが新悪魔に代替わりして、エネルギーはクリーンなものになったと思われます。地獄全体のシステムの詳細については、物語上必要でなかったので、省略。アルバの時の反省もあり、この物語の設定や伏線は極めてひっそりと配置されています。ハクアが何か話すたびに、少しずつ地獄のシステムについてわかっていきますが、難しいこと知らなくても、支障ないです。気にする人だけひっそりと楽しんでください。
10/13:FLAG24「地区長、地獄を語る。」


さすがにコレがblogで「エネルギー問題」に関して触れていた描写だと気づいたのは俺だけだと思いたい。
まぁコレに関しては張っていた伏線と言うより、後でエネルギー問題に関して漫画の中で説明する時の伏線なんでしょうけど。


1巻p7

ビリーDVD。


1巻p44

「いやな先輩」伏線も回収。密かにこれ気になってましたが

どえらいゴージャスなねーちゃん「ノーラ」登場。なして攻略キャラじゃなかとですか...



単行本未収録なので確認できませんが、FLAG.42でLCがどのような活動をしているかの報告がされた時が伏線でしょう。
寝る時の格好が...とかで査定upが取り消しされたとかだったかなぁ。
上の画像、室長が何気にいい味だしてます。


そして、あえて伏線を回収してなかったと思われるLC姉の存在。
1巻p95

姉が今回の集会に登場しなかったことが、逆に10年前の「駆け魂大脱走」で何かしらのアクションを起こしてたことが想像できます。
もしその通りだったら感心します。


何にせよ、LCのシンデレラストーリーと、その栄光に気づかせず謙虚なままのLCを表現する辺り好感が持てます。
以前に書きましたが「一見無限ループだが、バネのように確実に前に進んでいる」という、
4〜6話構成の短編を続けつつ、少しづつ違った展開を見せるこの漫画には絶対必要な表現だと思います。
この辺りもまたいずれ詳しく書いてみたいですね。


ノーラが手下含めて半期で7匹、LCは少なくとも4-7月の4ヶ月で9匹(実質10匹)ですから、どんだけ桂馬が神かって事ですわな。
追記:DC2さんと画像かぶっとるw