エンゼルバンク #76

正直、ドラゴン桜より面白くないので基本流し読みなんですが。
アンケートに響くのが何か探りながらやってるからか、どうもふらふらしている印象が。
とりあえずベンチャーでいくみたいでけど、正直興味は沸かないなぁ。
と、そういう漫画自体の批評がしたいのではなく、今回の内容が重要なので。

とりあえず、このブログ読んでる人は解いてみるといいです。制限時間は1分。

片面に数字、もう片面にはローマ字の書かれているカードがあります。
もし「カードの片面にローマ字の母音が書いてあれば、その裏面の数字は偶数である」というルールがあるとします。
上の4枚(A,K,4,5)のカードで、このルールが成立してるかどうかを確かめるには、最小限どのカードをめくってみればよいでしょうか?
カードは何枚めくってもよいですが、出来るだけ少ない枚数をめくって、ルールを確認してください。

先週の段階で解いてしまったので、今週になって「一分以内で」というセリフを出されてもなぁとは思わなくもないですが。
「何故こういう問いがなされたんだろう」とか余計な事考えたので2分くらい掛かったかなぁ。
一分以内と予め言われても解けるとは思うけど。
で、正答率4%ってホンマかいなと思って原典当たってみたら

イギリスの大学生が解いて4%...そんなに間違え易いのか。
ということで、間違ってても安心していいです。


「カードの片面にローマ字の母音が書いてあれば、その裏面の数字は偶数である」というルールが成立するかを確かめるのに必要なことは、
例外を探すことです。
つまり「カードの片面にローマ字の母音が書いてあるとき、その裏面の数字が偶数ではない」場合があるかどうか。
※「カードの片面にローマ字の母音が書いてあるとき、その裏面の数字が奇数である」場合、ではありません。
裏面にもローマ字が書いてあるかもしれませんし、絵が描いてあるかもしれませんし、何も書いてないかもしれません。



この例外になりうるのは、
1)Aをめくって偶数が出ない場合
2)5をめくって母音が出る場合
この2通り。
ゆえに答えはAと5になります。


この、例外を探すこと...間違ってることがありうると考え(無謬否定)、例外が今のところないので、ルールを「一応」正しいものとする。
これこそが科学的思考です。
そして、どの段階で「一応」正しいものとするか。
これが決断力です。
「なぜ勉強しなければいけないのか」という問いに答えられずに困ってる人が結構いますが、この「決断力」を養うためだと私は思います。
この辺りはもう一つのブログで詳しく書きたいなぁと前から思っているんですけどね...


まぁ正直、この漫画の今回の答えを間違えつつ、「なるほど!」とか思った人は気をつけた方がいいですよ!本当に。
なぜなら、この話が本当か?と疑うことをしてない...確証バイアスという罠にはまっている可能性があるのですから。
コンサルにとってはこういう人ほどオイシイ客なのかもしれませんがね。