ゲッサン201002

漫画 ゲッサン

ハレルヤについては別記事にしてます。
全般的にクオリティが地味に上がってると思いますね。
テコ入れした作品は私好みなベクトルになってる、という方が正確かもしれません。
個人的には非常に嬉しいんですが、雑誌全体が似たようなベクトルへと向かっていくのは危険かもなーとも思います。
元々月刊イチハラと揶揄されるようにサンデーの一派閥の雑誌ですから、多様性が損なわれる危険性が高いんですよね。


各作家さんのtwitterアカウントはこちら。
『ハレルヤ オーバードライブ』高田康太郎 kosamehal
『とある飛空士への追憶』作画：小川麻衣子 asaki_s
『リンドバーグ』アントンシク touxi
『Smile』マツダセイイチ daichi0101
『タイムメール』鯨統一郎 kujira1016


◎ 信長協奏曲
相変わらず相変わらずだわ（意味不明）
『信長協奏曲』 ゲッサン2010年2月号 p19 石井あゆみ

今川にいまにも攻められそうな危機的状況にこのユルさ。素晴らしい。


○ とある飛空士への追憶
やはりドッグファイトがなければ頑張れる。
原作の良さもさることながら、コミカライズに際する要約、雰囲気がいいんですよね。
アシスタントさん頑張って！


◎ まねこい
#18で新キャラ大量投入。
『まねこい』 #18 ゲッサン2010年2月号 p212-213 モリタイシ

この辺りなんて実に私好み。
テコ入れの為に単にキャラ増やしました的なやっつけでないところが非常にいいです。


恐らくホンチーを頂点としたハル−部長の三角関係と、ハルを頂点とした奈波−ホンチーの三角関係、
部長を頂点とした楓−ホンチーの三角関係がありつつ、佳枝→亮太郎→楓の片思いラインと、かなり複雑な人間関係を出してきました。
しかもその表現が基本的に目線だけと、限られたページ内で関係を表現するのにベストな方法を使ってます。
各キャラの個性もそれぞれ１アクションでよく出せてます。この辺りはさすが本誌で何年も連載してるだけありますね。
というか『いでじゅう』買ってたんですけどね。モリモリとくっ付いてから突如面白くなくなって買わなくなりましたが。
あの失速の原因はリアルで彼女が出来たからだと決め打ちしてますけどねｗ


さんざんこのブログで述べている「ロールプレイ」「カップリング」「ミスディレクション」の３要素を使い、
コミュニティの中でキャラクターを表現するといった手法を取ってくれるなら個人的に期待が持てます。
誤解の要素は今までもかなり使ってますし、登場の仕方からしてカップリングを意識した構成になってると見ます。
１巻掲載分は完全スルー対象でしたが、こりゃ自分の中で単行本買うレベルにまで行くかも。


◎ リンドバーグ
うーむ義賊だったのか．．．個人的にはそうじゃない方が好みではありましたがねｗ
内容的には何も申し上げることはございません。王道を突き進んでください。
この作品、もっと評価されるべきだよなぁ。


◎ アサギロ
素晴らしい。こちらも何も申し上げることはございません。
この作品も、もっと評価されるべき。


◎ ここが噂のエル・パラシオ
個人的にはエロ全開なストーリーはあまり好きじゃないんですが、
雑誌のバランス的に１巻収録分につき１話（５回に１回）くらいは必要でしょうね。こんな展開。
『ここが噂のエル・パラシオ』 #9 ゲッサン2010年2月号 p305 あおやぎ孝夫

ここはきつちり技名をスペイン語で言って欲しかったなぁ。
ルチャ・リブレで何ていう技なのか知らないけど。むしろこんな技あるか知らないけどさｗ
そもそも、いかにもルチャな設定だけどルチャな技名一回も出てきてないんじゃないかこの漫画．．．
ルチャはともかくプロレスに関してはヒラマツ先生が詳しいでしょうから、その辺りお伺いするといいんじゃないかな。
資料くらいは持ってそうですし。


◎ アオイホノオ
相変わらず相変わらずだわ（やっぱり意味不明）
島本作品の難点はノッてる時はいいもののすぐ空回りしてしまう点にありましたが、『アオイホノオ』にはそれが無いですね。
『逆境ナイン』に並ぶ作品になるのでは？


◎ マコトの王者
最近赤い方も面白くなってきました。あくまで好みですけども。
全編バカ丸出しじゃなくなってるのが原因ですね。全く無くなるのも困りますけど、その辺りはちゃんと残してますし。


No.1 海堂
空回りはなくなりましたけど、後３回で終わりそうな展開だなぁｗ
色気と変態性を出して方向性を変えてきました。少なくとも今回に関しては悪くないと思います。
ただ、依然危険水準なことには変わりなさそうではあります。


Smile
クラサン基準だと星４つくらい付けられますね。
まだムダなコマがあったりしますけど、絵の素質はありそうですし、ストーリーも割りとよさげに見えます。
この作風を大切にしつつ精進して欲しいです。


○ 月の蛇
多人数相手に立ち回りを演じ、熱血も出せてるので以前よりは良いと思います。
ただ、地味さを払拭するところまではいかない感じ。
過去編でキャラ描写の深みは多少出してもらいたい所ですが、その後いかに派手な演出を出すか、でしょうねぇ。
まぁ『アサギロ』も表面上は地味なんですけども。